エックスサーバーとシン・レンタルサーバー。
どちらもエックスサーバー株式会社が提供するレンタルサーバーです。
2003年に提供開始されたエックスサーバーと比べ、シン・レンタルサーバーは2021年に提供された新興のレンタルサーバーです。
そのため、エックスサーバーは情報が多いですが、シン・レンタルサーバーの情報はまだ少なく、エックスサーバーとの違いがよくわからない、という人も多いと思います。
そこで、エックスサーバーとシン・レンタルサーバーを比較して違いを解説していきます。
結論
安定性を重視したい人 → エックスサーバー
革新性・速度を重視する人、アダルトサイトを運営したい人、少しでも安い方がいい人 → シン・レンタルサーバー
エックスサーバーとは
エックスサーバー株式会社が2003年からサービス提供している老舗レンタルサーバーです。
高速、安定性、サポートに定評があり、2022年のホスティングマーケットシェアでは日本一になります。
そのため、インターネット上に情報も多く、わからないことがあるけれどサポートがやっていない!という時でもネット検索で解決、ということもあります。
インターネットの情報と手厚いサポートでサーバー初心者でも安心して使えます。
シン・レンタルサーバーとは
シン・レンタルサーバーは、エックスサーバー株式会社が2021年にサービス提供を開始した新興のレンタルサーバーです。
エックスサーバーのシステムをベースに、最新技術を導入し、エックスサーバーを安定とし、シン・レンタルサーバーは革新と謳っています。
エックスサーバーとの違いは、最新技術を積極的の取り込む革新型レンタルサーバーと言えます。
エックスサーバーとシン・レンタルサーバーを簡単比較
エックスサーバー(スタンダード) | シン・レンタルサーバー(ベーシック) | |
使いやすさ | ★★★★★ | ★★★★★ |
サーバー性能 | ★★★★★ | ★★★★★ |
料金 | ★★★ 990円〜(36ヶ月契約) | ★★★★ 770円〜(36ヶ月) |
独自ドメイン永久無料特典 | あり | あり |
特徴 | ・表示速度が速く安定している ・国内シェアNo.1 | ・2021年にサービス開始 ・アダルトサイト可能 |
シン・レンタルサーバーはエックスサーバーをベースとしているため、とてもよく似たサービスです。
特にエックスサーバーのスタンダードプランとシン・レンタルサーバーのベーシックプランのスペックはほぼ同じと言えます。
エックスサーバーとシン・レンタルサーバーを料金で比較
エックスサーバー(スタンダード) | シン・レンタルサーバー(ベーシック) | |
初期費用 | 0円 | 0円 |
3ヶ月 | 1,320円 | 990円 |
6ヶ月 | 1,210円 | 990円 |
12ヶ月 | 1,100円 | 880円 |
24ヶ月 | 1,045円 | 825円 |
36ヶ月 | 990円 | 770円 |
初期費用はどちらとも0円で月額料金に違いがあります。
どちらも3ヶ月払いからで、契約期間が長くなるほどに月額料金が安くなります。
料金は契約期間問わず、エックスサーバーよりシン・レンタルサーバーの方が安く、ベーシックプランでは3ヶ月契約でも1,000円を切ります。
エックスサーバーとシン・レンタルサーバーの詳細比較
エックスサーバー(スタンダード) | シン・レンタルサーバー(ベーシック) | |
Webサーバー | nginx | nginx |
ディスク種類 | SSD(NVMe SSD) | SSD(NVMe SSD) |
容量 | 300GB | 300GB |
転送量 | 無制限 | 900GB/日 |
無料SSL | ○ | ○ |
マルチドメイン | 無制限 | 無制限 |
MySQL | 無制限 | 無制限 |
メールアカウント | 無制限 | 無制限 |
バックアップ | ○ | ○ |
独自ドメイン永久無料特典 | あり | あり |
セキュリティ | WAF | WAF |
WordPress高速化 | KUSANAGI Xアクセレータ OPcache | KUSANAGI Xアクセラレータ OPcache |
アダルトサイト | ✗ | ○ |
設定代行 | ○ | ○ |
メールサポート | ○ | ○ |
チャットサポート | ○ | ✗ |
電話サポート | ○ | ○ |
シン・レンタルサーバーはエックスサーバーをベースにされているので、ほとんどが同じです。
エックスサーバーのスタンダードプランとシン・レンタルサーバーのベーシックプランはほぼ同じになっています。
以下、違いをピックアップしました。
転送量
エックスサーバーでは転送量は無制限とされていますが、シン・レンタルサーバーでは転送量目安として900GB/日とされています。
最近はエックスサーバーのように転送量無制限というレンタルサーバーが増えてきましたが、転送量目安を設けていると足りるのか不安になるかもしれませんが、900GB/日というのはゆとりがあるので、普通のサイトを運営するのなら心配することはないと思います。
ただし、大規模サイトを運営する場合にはエックスサーバーの方が良いでしょう。
なお、転送量課金はどちらともありません。
チャットサポート
エックスサーバーはチャットサポートにも対応していますが、シン・レンタルサーバーではチャットサポートはありません。
なので、シン・レンタルサーバーでは電話サポート、メールサポートのみとなります。
アダルトサイト
エックスサーバーではアダルトサイトはNGですが、シン・レンタルサーバーではアダルトサイトOKとなっています。
なので、エックスサーバーのスペックでアダルトサイトを運営したい、という場合はシン・レンタルサーバーがおすすめです。
それぞれのレンタルサーバーがおすすめの人
シン・レンタルサーバーはエックスサーバーをベースとしているため、よく似たサービスです。
それでも、「革新と安定性」と謳っている通り、微妙に違いがあります。
どちらのレンタルサーバーがどんな人におすすめか紹介したいと思います。
エックスサーバーがおすすめの人
おすすめの人
- 実績豊富なサーバーが良い人
- 安定性を求める人
- 同時大量アクセスにも耐えられるサーバーが良い人
エックスサーバーとシン・レンタルサーバーで違いのある転送量。
シン・レンタルサーバーの転送量でも普通は問題ありませんが、規模の大きいサイトやバズが起こった時は転送量を超えてしまうことがあります。
転送量が上限を超えると、サイトが一時的にアクセスできないようになったりします。
そんな時に、転送量無制限のエックスサーバーだとそのような心配はいりません。
規模の大きいサイトや企業での使用はエックスサーバーの方が安心です。
また、エックスサーバーは国内シェアNo.1を誇り、運用サイト230万件と実績も十分です。
実績と安定性を重視するならエックスサーバーがおすすめです。
シン・レンタルサーバーがおすすめの人
おすすめの人
- 少しでも速度の速さを求める人
- 少しでも安い方が良い人
- アダルトサイトを運営したい人
エックスサーバーとシン・レンタルサーバーはよく似たスペックですが、料金はシン・レンタルサーバーの方が若干安くなっています。
そのため、「エックスサーバーのようなサーバーを少しでも安く使いたい」という場合、シン・レンタルサーバーがおすすめです。
ベーシックプランの場合、3ヶ月契約でも1,000円を超えることはありません。
また、アダルトサイトを運営したい人にもシン・レンタルサーバーはおすすめです。
エックスサーバーではアダルトサイトはNGとなっていますが、シン・レンタルサーバーではアダルトサイトOKです。
なので、「エックスサーバーのスペックでアダルトサイトを運営したい」という場合にはシン・レンタルサーバーがおすすめです。