
格安レンタルサーバーというと名前が出てくるのがロリポップとさくらのレンタルサーバです。
MySQLなしでいいのなら、ロリポップは月99円、さくらのレンタルサーバは月128円からと月100円前後から使用することができます。
どちらも老舗で料金的にも大差がないけれど、どんなところが違うのでしょうか?
似ているようで違う、ロリポップとさくらのレンタルサーバの違いを徹底比較してみたいと思います。
※情報は執筆時の情報となり、変更となる場合があります。
ロリポップとさくらのレンタルサーバをシェア率で比較

ロリポップが2位で11.8%、さくらのレンタルサーバが3位で11.5%となっていてシェア率はほぼ同じと言えます。
どちらも老舗なだけはあります。
ロリポップとさくらのレンタルサーバを簡単比較
ロリポップ (エコノミー) | ロリポップ (ベーシック) | さくらのレンタルサーバ (ライト) | さくらのレンタルサーバ (プレミアム) | |
使いやすさ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
サーバー性能 | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ |
料金 | ★★★★★ 月額99円(3年契約)〜 初期費用0円 | ★★★★ 550円(3年契約)〜 初期費用0円 | ★★★★★ 月額128円(3年契約)〜 初期費用0円 | ★★★ 月額900円 初期費用0円 |
独自ドメイン永久無料特典 | なし | あり | なし | なし |
ロリポップ、さくらのレンタルサーバともに一番下のプランではMySQLを使用することができないため、WordPressなどを作ることができません。静的HTMLサイトのみとなります。
ロリポップベーシックプランでは独自ドメイン永久無料特典が2個までありますが、エコノミーでは特典はついていません。
さくらのレンタルサーバはプラン問わず、独自ドメイン永久無料特典はありません。
どのプランもさくらのレンタルサーバはロリポップに比べ若干高くなります。
コスパでみると、ロリポップのベーシックプランが一番良いです。
ロリポップとさくらのレンタルサーバの料金を比較
ロリポップ (エコノミー) | ロリポップ (ベーシック) | さくらのレンタルサーバ (ライト) | さくらのレンタルサーバ (プレミアム) | |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
1ヶ月 | 198円 | 1,430円 | − | 1,571円 |
3ヶ月 | 198円 | 1,320円 | − | − |
6ヶ月 | 198円 | 1,210円 | − | − |
12ヶ月 | 198円 | 990円 | 131円 | 1,310円 |
24ヶ月 | 198円 | 935円 | 129円 | 1,000円 |
36ヶ月 | 99円 | 550円 | 128円 | 900円 |
どちらも初期費用は0円です。
さくらのレンタルサーバは最下位プランでは12ヶ月以上での契約のみとなり、それ以下での契約ができません。
割引率もさしてなく、36ヶ月契約でも128円となります。
ロリポップは1ヶ月から契約可能で36ヶ月契約では100円を切り、さくらのレンタルサーバよりも安くなります。
上位プランを見ても、ロリポップ・ベーシックとさくらのレンタルサーバ・プレミアムは価格帯が似ているのですが、ロリポップ・ベーシックの方が長期契約の際の割引率が高くなり、コスパが良いです。
ロリポップとさくらのレンタルサーバを詳細比較
ロリポップ (エコノミー) | ロリポップ (ベーシック) | さくらのレンタルサーバ (ライト) | さくらのレンタルサーバ (プレミアム) | |
Webサーバー | Apache | LiteSpeed | nginx | nginx |
ディスク種類 | SSD | SSD | SSD | SSD |
容量 | 100GB | 400GB | 100GB | 400GB |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
無料SSL | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
マルチドメイン | 50 | 無制限 | 20 | 300 |
MySQL | 0 | 無制限 | 0 | 100 |
独自メールアドレス | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
バックアップ | ✗ | ◯ | ◯ | ◯ |
独自ドメイン永久無料特典 | ✗ | ◯ | ✗ | ✗ |
メールサポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
チャットサポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
電話サポート | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Webサーバー

Webサーバーはサイトの速度を左右します。
速度は、LiteSpeed > nginx > Apacheとなり、理論上ロリポップのベーシックが一番速いことになり、Apacheを採用しているロリポップのエコノミーが一番遅いということになります。
速度はこのWebサーバーだけで決まる訳ではありませんが、nginx以上が望ましいです。
マルチドメイン
マルチドメインは、独自ドメインをいくつ登録できるか、ということです。
これが、ロリポップのベーシックは無制限で、ロリポップのエコノミーとさくらのレンタルサーバのライトが一番すくなく、100個となっています。
とはいえ、普通に使うなら100個あれば十分です。
MySQL
静的HTMLサイトでは必要ありませんが、WordPressなどのCMSを使うのにはMySQLが必要になります。
WordPressひとつにつきMySQLがひとつ必要です。
このMySQLがロリポップのエコノミーとさくらのレンタルサーバのライトは0なので、WordPressを使うことはできません。
さくらのレンタルサーバプレミアムは100個まで作成することができ、ロリポップのベーシックでは無制限に作ることができます。
自分が作ろうと思うサイトはいくつなのか。その中でMySQLはいくつ必要か、サーバーを決める前にはっきりさせておく必要があります。
バックアップ
サイトを運営していて大事なのがバックアップです。
なにかトラブルがあったときにバックアップが必要になります。
ロリポップのベーシック、さくらのレンタルサーバ・ライト、プレミアムではバックアップサービスがありますが、ロリポップのエコノミープランではバックアップサービスがありません。
そのため、自分でバックアップを取ることが必要です。
そして、面白いのがさくらのレンタルサーバのバックアップ&ステージング機能。
ライトプラン以外で使える機能で、ステージング機能とは本番と同じテスト環境を簡単に作ることができます。
WordPressなどのCMSでアップデートが来た場合、本番環境と全く同じテスト環境を作りエラーがでないかなどテストすることができます。
この機能はさくらのレンタルサーバにしかない魅力です。
独自ドメイン永久無料特典
サイトを運営するのに使う独自ドメイン。
サイトを公開している間必要となり、年間1,500円〜かかるものです。
その独自ドメインが、サーバーを契約している間はドメイン代が無料になるサービスが「独自ドメイン永久無料特典」です。
そのサービスがあるのがロリポップのベーシックプランで、2個まで無料となります。
ただし、ロリポップでもエコノミープランではこのサービスはありません。
ロリポップがおすすめの人
おすすめの人
- 少しでも安く使いたい人
- サイトの成長にあわせてプランを変更したい人
- 独自ドメイン永久無料特典を使いたい人
ロリポップはさくらのレンタルサーバと比較して、若干ですが安いです。
それは上位プランにいけばいくほど顕著でロリポップのベーシックプランは特にコスパの良いプランとなっています。
また、サイトの成長にあわせてプラン変更することもできます。
プラン変更のできないさくらのレンタルサーバと比較して、ロリポップの魅力のひとつと言えます。
これはベーシックプラン以上になりますが、独自ドメイン永久無料特典もあります。
さくらのレンタルサーバがおすすめの人
おすすめの人
ステージング機能を使いたい人
さくらのレンタルサーバの魅力はなんといってもステージング機能です。
本番と同じテスト環境を作ることができるので、いきなり本番環境で使うには不安な場合などに役立ちます。
これは、さくらのレンタルサーバのみの機能です。